土曜日, 11月 2
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看護師のワークライフバランス向上への取り組み

高齢化が進む現代社会において、看護師は慢性的な不足状態が続いています。看護師が不足した状態では、患者を安全に治療することができなくなってしまうことから国や業界団体が様々な取り組みを行っています。
中でも、看護師の資格を持っていながら、現状、看護師の仕事についていない、いわゆる潜在看護師に対する取り組みが積極的に行われている状況です。潜在看護師は50万人以上にものぼると試算されており、その方々に再び看護業界に復帰してもらうだけでも相当な数の看護師の確保が行えるでしょう。
なお、看護師の資格を持っていた方が潜在看護師になる理由の多くは、仕事と家庭の両立が困難と言うものです。国や各自治体、業界団体では潜在化してしまった看護師の方に再び、看護師として活躍してもらうために仕事と家庭の両立が行えるように、ワークライフバランスを意識した取り組みを行っています。
仕事と家庭の両立のために、時短勤務など多様な勤務形態を推奨したり、ベビーシッターや保育施設などを充実させるなど働きやすい環境整備が進んでいるのです。まだまだ、自治体や医療機関よって差がありますし、十分なものとは言えませんが、着実に看護師の方が安心して働けるような環境整備が進んでいます。

これらのワークライフバランスの実現に向けた取り組みが充実していくことで、看護業界全体の労働環境の改善にも繋がって行くでしょう。超少子高齢化を向かえるこれからの日本社会においては、更なる取り組みの強化が望まれます。